暗号資産のDEX(分散取引所)を理解する上で知っておくべき専門用語

2023年8月21日

概要

DEXの仕組みを知るにはLPトークンやガバナンストークン、AMMやリクイディティプール等多くの専門用語を知っておくべきことがあります。

DEXの専門用語で最低限知っておくべき用語集です。

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DEXとは

DEXは「分散型取引所」(Decentralized Exchange)の略で、ブロックチェーン技術を使って、中央集権的な仲介者を介さずに仮想通貨やトークンを交換するためのプラットフォームまたはプロトコルを指します。DEXは伝統的な中央集権型取引所(CEX、Centralized Exchange)とは異なり、ユーザーが直接トークンを交換できる分散的な方法を提供します。

以下は、DEXの主要な特徴と利点です:

  1. 分散性: DEXは分散型プラットフォームであり、ユーザーは自分の資産を直接管理できます。ユーザーはプライベートキーを持っており、自分の資産を中央集権的な管理者に預ける必要はありません。
  2. セキュリティ: DEXはセキュリティが高いとされています。取引がブロックチェーン上で実行され、中央集権的なデータベースが攻撃対象となるリスクが低減します。ただ、スマートコントラクトのセキュリティが重要です。
  3. プライバシー: DEXは、ユーザーの個人情報や取引データを収集する必要がないため、プライバシーを保護します。ユーザーは匿名性を維持できます。
  4. トークン多様性: DEXは、さまざまな仮想通貨やトークンの取引が可能です。これにより、ユーザーはさまざまなトークン間で取引を行うことができます。
  5. 流動性プール: DEXでは、トークンの交換を可能にするのが流動性プールです。ユーザーは自分の資産を流動性プールに供給し、トークンの交換を行うことができます。このため、ユーザーが相手方を見つける必要がありません。

代表的なDEXプロトコルにはUniswap、SushiSwap、Balancer、Curve Finance、1inchなどがあります。これらのプロトコルは、分散型ファイナンス(DeFi)エコシステムの一部として、トークン交換や資産の管理を行うために幅広く使用されています。

DEXトークン

ガバナンストークン

ガバナンストークン(Governance Token)は、分散型アプリケーション(DApps)や分散型オーガニゼーション(DAO)において、プロトコルやプラットフォームの意思決定プロセスに参加し、投票権や意思決定権を持つためのデジタルトークンです。これらのトークンは、プラットフォームのユーザーや保有者がプロトコルの方向性や変更に対して発言力を行使するために使用されます。

以下は、ガバナンストークンに関する重要なポイントです:

  1. 意思決定: ガバナンストークンの保有者は、プラットフォームの意思決定に参加できます。これは通常、プロトコルのアップグレード、新しい機能の追加、取引手数料の変更、セキュリティ対策の強化などです。
  2. 投票: ガバナンストークンの保有で、トークン保有者はプラットフォームの提案に対する投票を行うことができます。多くの場合、投票は重要な意思決定プロセスの一部として行われ、トークン保有量に応じて投票権が割り当てられることがあります。
  3. 報酬: 一部のプラットフォームでは、ガバナンストークンを投票またはステーキングで報酬を獲得できる仕組みが存在します。これにより、トークン保有者は積極的にプラットフォームの運営に参加する動機づけを受けることができます。
  4. 分散型オーガニゼーション(DAO): ガバナンストークンは、分散型オーガニゼーション(DAO)の基盤となって使用されることがよくあります。DAOは、ガバナンストークンの保有者によって運営され、プラットフォームの方向性や資金の運用に関する重要な意思決定を行います。
  5. トークンの機能: ガバナンストークンは、意思決定権を持つことが主要な機能ですが、一部のプラットフォームではその他の機能も持たせることがあります。たとえば、ユーザーがプロトコル内でのトランザクション手数料を支払うのに使用できることもあります。

代表的なガバナンストークンは、EthereumのDAOトークン(DAO、The DAO)、CompoundのCOMP、UniswapのUNIなどがあります。これらのトークンは、DeFiプロジェクトやブロックチェーンエコシステム全体において、プラットフォームの進化と発展に重要な役割を果たしています。

LPトークン

LPトークンは、通常、暗号通貨やブロックチェーン技術の関連で使用される用語です。以下に、LPトークンに関する基本的な情報を提供します。

  1. LP: LPは「Liquidity Provider」の略で、流動性提供者を指します。流動性提供者は、分散型取引所(DEX)などのプラットフォームで資金を提供し、トレーダーが資産を交換する際の流動性を保ちます。これにより、市場の効率性が向上し、トレーダーは取引を行いやすくなります。
  2. トークン: トークンはブロックチェーン上のデジタル資産で、特定のプラットフォームで使用されることがあります。LPトークンは、流動性提供者が資金の供給や、リワードを受け取ったりするためのトークンです。

LPトークンは通常、次のようなプロセスで生成されます:

  • 流動性提供: LPは、特定のトークンペア(例: ETH/USDT)に資金を供給します。これにより、トークンの交換が可能となります。
  • LPトークンの発行: LPが資金を供給すると、プラットフォームから対応するトークンのLPトークンが発行されます。これらのLPトークンは、流動性提供者の所有権を示し、将来的な報酬を受け取るために使用されます。
  • リワードの受け取り: LPは、トークンの交換手数料やその他の報酬を受け取ることがあります。これらの報酬は、LPトークンの保有で得られます。

LPトークンの保有は、流動性提供者にとってリスクが伴うことがあるため、報酬が魅力的であるときや特定のトークンペアに対する信頼度が高い場合に人気があります。ただ、市場の価格変動や不安定性により、一部の流動性提供者は損失を被ることもあります。

LPトークンの詳細は、特定のプロジェクトやプラットフォームへの依存があり、最新情報へのアクセスが重要です。

AMM(Automated Market Maker、自動化市場メーカー)

AMMは、分散型取引所(DEX)やブロックチェーンベースの取引プラットフォームで使用される取引の仕組みです。AMMは、伝統的な中央集権型取引所(CEX)とは異なり、自動化されたアルゴリズムに基づいての取引で流動性を提供します。

以下は、AMMの主な特徴と概念です:

  1. 自動化市場メーカー: AMMは、トレーダーが資産を交換できる市場を提供するために、自動化されたアルゴリズムを使います。従来の取引所では、市場メーカー(取引を提供する側)と市場テイカー(取引を行う側)がお互いに注文をマッチングさせる役割を果たしますが、AMMではこれらの役割が自動化されます。
  2. 流動性提供者: AMMでは、流動性提供者(Liquidity Providers、LP)が資産を供給して市場を構築します。LPは特定のトークンペアへの資金供給で、それに対応するLPトークンを受け取ります。LPは通常、取引手数料やプロトコルのトークンを報酬で受け取ります。
  3. 恒常的な価格曲線: AMMは、特定の数学的なアルゴリズムに基づいて価格を決定します。最も一般的なAMMモデルは、コンスタントファンクションマーケットメーカー(Constant Function Market Maker、CFMM)です。CFMMでは、トークンの供給量と価格が特定の関数に従って変動します。
  4. トレードの実行: トレーダーはAMMにトークンを提供し、そのトークンを別のトークンと交換します。AMMは自動的に価格を計算し、トレードを成立させます。このプロセスは比較的シンプルで、トレーダーが市場価格でトークンを交換できるようになります。

AMMはDeFi(分散型ファイナンス)プロジェクトや分散型取引所(DEX)で広く使用されており、トークン交換と流動性の提供を効率的に行うための重要な技術となっています。代表的なAMMプロトコルには、Uniswap、Balancer、Curve Financeなどがあります。

流動性プール

流動性プール(Liquidity Pool)は、分散型取引所(DEX)や分散型ファイナンス(DeFi)プラットフォームにおいて、トークンの交換を可能にし、市場の流動性を提供するための仕組みです。これは中央集権型取引所(CEX)の伝統的な注文ブック(order book)モデルとは異なり、プラットフォームのユーザーが資金を供給し、自動化されたアルゴリズムに従って価格を決定する方法です。

以下は、流動性プールの主要な要点です:

  1. 流動性提供者(LP): 流動性プールは、トークンを供給する流動性提供者(Liquidity Provider、LP)によって供給されます。LPは、プラットフォームに資金を供給し、それに対応するトークンを受け取ります。これにより、プール内のトークンは交換可能になり、トレーダーが資産を交換できるようになります。
  2. トークンペア: 一般的に、流動性プールは特定のトークンペアに関連しています。例えば、ETH/USDTのトークンペアでは、ETHとUSDTという2つの異なるトークンが交換可能です。LPはこのトークンペアに資金を供給します。
  3. 価格決定: 流動性プール内のトークンの価格は、供給されたトークンの量に基づいて自動的に決定されます。供給されたトークンの量が増えると、価格が上昇し、供給されたトークンの量が減ると価格が下落します。このため、AMM(Automated Market Maker、自動化市場メーカー)アルゴリズムを使っての価格計算が一般的です。
  4. 取引手数料: 流動性プールを提供するLPは、トークンの交換手数料の一部を受け取ります。これはLPにとって報酬となります。取引手数料は通常、トークンの交換を行ったトレーダーから徴収されます。
  5. リスク: 流動性提供者は、トークン価格の変動によるリスクを負います。市場価格の急激な変動や不安定性がある場合、LPは潜在的な損失を被る可能性があります。

代表的な流動性プールプラットフォームにはUniswap、Balancer、Curve Finance、SushiSwapなどがあります。これらのプラットフォームは、トレーダーにとって流動な市場を提供し、流動性提供者にとっては報酬を受け取る機会を提供するため、DeFiエコシステムで重要な役割を果たしています。

イールドファーミング

イールドファーミング(Yield Farming)は、分散型ファイナンス(DeFi)プロジェクトにおいて、暗号通貨を供給し、報酬を獲得するための戦略的なプロセスです。イールドファーミングは、流動性プールに資金を供給し、その対価としてトークン報酬や利息を受け取る方法を指します。これはDeFiプロトコルやプラットフォームのユーザーにとって、保有資産を活用して収益を生み出す手段となっています。

以下は、イールドファーミングの主要な要点です:

  1. 流動性プールへの参加: イールドファーミングの第一歩は、流動性プールへの資金供給です。流動性プールは、通常、特定のトークンペアに関連しており、このプールへの資金提供で、そのトークンペアの流動性を提供します。
  2. トークン報酬: イールドファーミングを行うことで、トークン報酬を受け取ることができます。これらの報酬は、プラットフォームのトークンやその他のトークンで支払われることがあります。報酬は、通常、流動性提供者(LP)が供給したトークンの量に応じて割り当てられます。
  3. リスク: イールドファーミングにはリスクが伴います。価格の変動、スマートコントラクトのセキュリティリスク、プラットフォームのリスクなどがあります。高い報酬を追求する際には、リスク管理が重要です。
  4. ステーキング: 一部のプロジェクトでは、供給したトークンをステーキングで、報酬を最適化できる場合があります。ステーキングは、トークンを特定の期間ロックし、報酬を獲得する仕組みです。
  5. ハードフォークとトークンスワップ: プラットフォームのアップグレードやトークンの変更が行われる場合、ハードフォークやトークンスワップの発生があります。これに伴うリスクや変更に注意する必要があります。

イールドファーミングは、DeFiエコシステムで非常に人気があり、トークン保有者や投資家に高い報酬を提供する機会を提供しています。ただし、リスクも高く、プラットフォームの信頼性とセキュリティに関する詳細な調査が不可欠です。

ローンチパッド

ローンチパッド(Launchpad)は、仮想通貨プロジェクトやトークンの初期販売、イニシャル・ディストリビューションをサポートするプラットフォームまたはサービスです。ローンチパッドは、新トークンや仮想通貨プロジェクトが市場に導入されるプロセスを管理させ、トークンを一般の投資家やユーザーに提供する役割です。以下は、ローンチパッドの主な機能と役割です:

  1. トークンセールの実施: ローンチパッドは、トークンセールのためのプラットフォームが機能です。プロジェクトは、自分のトークンをローンチパッド上で発行し、投資家に販売します。このプロセスは通常、イニシャル・ディストリビューション(Initial Distribution)と呼ばれ、プロジェクトの資金調達の一部です。
  2. トークンの取引開始: トークンセールが完了すると、ローンチパッドはトークンの取引の開始です。これにより、一般の投資家や取引所でトークンを取引できるようになります。
  3. 投資家保護: ローンチパッドは、トークンセールに参加する投資家を保護する役割です。一般に、KYC(Know Your Customer)とAML(Anti-Money Laundering)プロセスを実施し、不正な活動を防ぎ、合法的な投資家にサービスを提供します。
  4. オーディットと評価: 一部のローンチパッドは、プロジェクトのセキュリティ、トークンの合法性、ビジネスモデルなどをオーディットし、評価するサービスを提供します。これにより、投資家が信頼性の高いプロジェクトに参加できるようになります。
  5. 初期投資家の支援: ローンチパッドは、トークンセールに初期投資家を導入し、プロジェクトの発展に寄与する役割も果たします。

代表的なローンチパッドプラットフォームには、Binance Launchpad、CoinList、Polkastarter、TrustPadなどがあります。これらのプラットフォームは、プロジェクトの発展に資金を提供し、一般の投資家にプロジェクトへの参加機会の提供で、仮想通貨エコシステムの成長に貢献しています。

フラッシュローン

フラッシュローン(Flash Loan)は、分散型ファイナンス(DeFi)エコシステムにおいて利用できる新しい金融ツールの一つです。フラッシュローンは、一時的に資金を借り入れて取引を行い、そのトランザクションが一つのブロック内での完了が特徴です。フラッシュローンは、ローンを取得するための担保や信用履歴が必要なく、その特性の利用でさまざまな金融取引やアービトラージ(価格差益取引)を行うことができます。

以下は、フラッシュローンの主要な要点です:

  1. 担保不要: フラッシュローンを取得するためには、通常の銀行ローンや他の貸付とは異なり、担保を提供する必要がありません。これは、借り手が信用履歴や担保を持たない場合でも利用できるという意味です。
  2. 同一ブロック内で完了: フラッシュローン取引は同じブロック内で開始から完了までする必要があります。つまり、借り手は取引の実行後、そのブロック内でローンを返済する必要があります。返済が行われない場合、取引は無効となります。
  3. アービトラージとリキッドティティ: フラッシュローンは、アービトラージ取引やリキッドティティの最適化など、さまざまな金融取引戦略に使用できます。トークン価格の差異を利用して利益を得ることが可能です。
  4. リスク: フラッシュローンは、リスクを伴います。取引がブロック内で完了しない場合、ローンは無効になり、借り手は取引に関連するコストを支払わなければなりません。また、プラットフォームのセキュリティリスクやトークン価格の変動にも注意が必要です。
  5. 一時的な利用: フラッシュローンは、借り手が短期間で資金を利用するためのツールであり、通常、一時的なトランザクションに使用されます。

代表的なフラッシュローンプラットフォームにはAaveやdYdXなどがあります。これらのプラットフォームは、ユーザーにフラッシュローンを提供させ、新金融取引戦略やDeFiアプリケーションの開発に貢献しています。

まとめ

DEX(分散取引所)の知識を知ると今後は大きく取引方法が変わると思うのでこちらは必見です。

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