EVM(イーサリアムバーチャルマシン)のテストネット開発環境概要説明

2023年7月15日

EVMテストネット開発環境概要説明

概要

仮想通貨の学校

EVMの開発をするのに「ブロックチェーンエクスプローラ API」「ブロックチェーン開発環境 API」「Solidity」の3つのデータを組み合わせる必要があります。それぞれの機能を解説していきます。実装までは

ブロックチェーンエクスプローラ API

機能

ブロックチェーンエクスプローラAPI(Application Programming Interface)は、ブロックチェーンの公開データを検索、表示、解析するためのインターフェースです。ブロックチェーンエクスプローラは、特定のブロックチェーンネットワークの情報をブラウズするためのウェブベースのツールであり、そのAPIは開発者がエクスプローラの機能をプログラムに組み込むことを可能にします。

ブロックチェーンエクスプローラAPIは、以下のような主な機能を提供することがあります:

  1. ブロックとトランザクションの検索: 特定のブロックチェーンネットワーク上のブロックやトランザクションを検索するための機能を提供します。開発者は、ブロックやトランザクションのハッシュ、アドレス、タイムスタンプなどを指定してデータを取得することができます。
  2. アドレスとバランスの確認: 特定のアドレスに関連する情報を取得し、そのアドレスの残高やトランザクション履歴などを確認することができます。これにより、開発者は特定のアカウントの詳細な情報を取得して利用することができます。
  3. トランザクションの詳細情報の取得: 特定のトランザクションに関連する詳細な情報を取得することができます。これには、送信元と宛先のアドレス、トランザクションの量、手数料、スマートコントラクトの呼び出し情報などが含まれます。
  4. ブロックチェーンネットワークの統計情報: ブロックチェーンネットワークの統計情報を取得することができます。これには、ブロックの数、ネットワークのハッシュレート、難易度の情報などが含まれます。
  5. イベントモニタリング: 特定のイベントやアドレスの変更を監視し、リアルタイムで通知を受け取ることができます。たとえば、特定のアドレスに対する入金や出金のイベントを監視し、自動的に通知を受け取ることができます。

ブロックチェーンエクスプローラAPIを使用することで、開発者はブロックチェーンネットワークのデータをプログラムから簡単に利用できるようになります。これにより、ブロックチェーン上の情報をリアルタイムで監視したり、独自のデータ解析や視覚化ツールを開発したりすることが可能になります

具体例

  • EtherScan
  • FlareExpoloer

ブロックチェーン開発環境 API

機能

ブロックチェーン開発環境API(Application Programming Interface)は、ブロックチェーンテクノロジーを開発するためのツールやリソースを提供するプログラムインターフェースです。これらのAPIは、開発者がブロックチェーンネットワークに接続し、ブロックチェーン上でスマートコントラクトや分散アプリケーションを作成、管理、操作するための機能を提供します。

ブロックチェーン開発環境APIには、以下のような主要な機能が含まれることがあります:

  1. ノード接続と通信: ブロックチェーンネットワークに接続し、ノードとの通信を行うための機能を提供します。これにより、ネットワーク上のトランザクションやデータを読み取ったり、トランザクションを送信したりすることができます。
  2. スマートコントラクト開発: スマートコントラクトを作成、デプロイ、実行するための機能を提供します。スマートコントラクトは、プログラム可能なルールや契約を実行するためのコードであり、ブロックチェーン上で自動的に実行されます。
  3. トランザクション処理: ブロックチェーン上でのトランザクション処理をサポートします。これには、新しいトランザクションの作成、署名、ブロックへの追加などが含まれます。
  4. アカウント管理: ユーザーアカウントの作成、管理、認証など、ブロックチェーン上のアカウントに関連する操作をサポートします。これにより、ユーザーはブロックチェーンネットワークにアクセスし、自分のアカウントを管理することができます。
  5. データの参照と保存: ブロックチェーン上でデータを参照、保存、更新するための機能を提供します。これにより、アプリケーションはブロックチェーン上のデータを利用し、必要に応じて変更することができます。

これらの機能は、ブロックチェーン開発環境APIを使用することで、開発者が効率的にブロックチェーンベースのアプリケーションを作成することを支援します。さまざまなプログラミング言語や開発フレームワークに対応したAPIが提供されており、開発者は自身の環境やニーズに合わせてAPIを選択して利用することができます。

どの仮想通貨を選択するか

  • QuickNode
  • alchemy
  • Flare api

Solidity

機能


Solidity(ソリディティ)は、ブロックチェーンプラットフォームであるEthereum(イーサリアム)でスマートコントラクトを開発するためのプログラミング言語です。Solidityは、Ethereum上で実行されるスマートコントラクトのコードを記述するために設計されており、Ethereum仮想マシン(EVM)で実行されるバイトコードにコンパイルされます。

Solidityは、静的型付け、構造化プログラミング、およびオブジェクト指向プログラミングの特徴を持つプログラミング言語です。これにより、開発者は柔軟なスマートコントラクトを作成できます。

以下は、Solidityの特徴的な要素です:

  1. コントラクト指向プログラミング: Solidityは、コントラクト指向プログラミングの概念をサポートしています。開発者は、スマートコントラクトを定義し、それぞれが状態変数と関数を持つオブジェクトとして扱うことができます。
  2. スマートコントラクト: Solidityの主な用途は、スマートコントラクトの開発です。スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で実行される自己実行型のコードであり、契約や取引の自動化を可能にします。
  3. モジュール性: Solidityでは、コントラクト間の継承やライブラリの使用など、モジュール性を持たせることができます。これにより、コードの再利用と保守性が向上します。
  4. イベントとマッピング: Solidityでは、イベントとマッピングという機能を使用して、スマートコントラクトから外部への通知やデータの永続化を実現できます。イベントは、外部アプリケーションがコントラクトの重要なアクションを監視するのに役立ちます。マッピングは、キーと値の関連付けを行い、データの永続性と取得を可能にします。
  5. セキュリティ: Solidityは、セキュリティを重視して設計されています。コントラクトの状態変数や関数のアクセス制御、整数オーバーフローや未初期化変数などの一般的なセキュリティ上の問題に対する警告機能が組み込まれています。

Solidityは、Ethereum上で動作するスマートコントラクトを作成するための非常に人気のある言語です。Ethereumの開発者コミュニティやツールエコシステムは、Solidityの学習と開発をサポートしています。

まとめ

これらの3つを組み合わせながらEVMの開発を実施していきます。何を作るかにもよりますが、大抵の場合はそれぞれが足りないと実現したいことができないので3つそれぞれ必要になってきます。

-EVM