概要
ほとんどの暗号資産(仮想通貨)はブロックチェーン技術を使っていますがリップル(XRP)はブロックチェーンを利用していません。リップル(XRP)はXRP Ledgerという仕組みを利用しています。
ではXRP Ledgerとはどのような仕組みなのか。ブロックチェーンとXRP Ledgeを比較解説します。
目次
暗号資産(仮想通貨)のブロックチェーンとは
ブロックチェーンは分散型台帳(DLT)です。
一つ一つのトランザクション(売買)に対して一つの台帳にし、その上に次のトランザクションが格子状に積み重なるチェーンのようになっているのでブロックチェーンと呼ばれています。
よくXRPはブロックチェーンを使っていると言われますが正確には違います。
XRP Ledger 財団
2020年9月24日に新たに設立されました。
リップル(XRP)のXRP Legerとは
XRPの土台となるデジタル資産でブロックチェーン同様に分散型台帳(DLT)です。XRP版の分散型台帳(DLT)です。
簡単に表現するとこうなります。
XRP LedgerはXRP版のブロックチェーンで、XRP Ledgerとブロックチェーンは共に分散台帳です。
また、円やドル等の様々な通貨の橋渡しをするために設計されています。
XRP Ledgerはコンピューター計算による取引の記録承認(マイニング)を行うのではなく、承認者(validator)による投票で承認が行われます。
暗号資産(仮想通貨)のサイバー攻撃
2017年から暗号資産 (仮想通貨)の注目度が飛躍的に伸びています。この時期から暗号資産のビットコインの値段が飛躍的に述べてきているからだと思います。それとともに暗号資産を不正に狙って資金を取得しようとするサイバー攻撃も増えてきています。
以前、コインチェックという取引所から580億円もの資産が奪われました。もちろん、今後もサイバー攻撃は増えていくと予想されます。そのためのセキュリティ強化も進んできています。
ビットコインやその他仮装通貨はブロックチェーン技術でセキュリティや信頼性を高めていますが、リップルはブロックチェーンを使っていません。リップルはXRP Ledgerという技術で高いセキュリティを保持しています。
PoW、PoCの承認方法によるセキュリティ比較
ブロックチェーンのセキュリティPoW(複数承認)
Proof Of Work(プルーフ オブ ワーク)の略です。
ビットコインやモナコインが採用している取引検証方式であり、取引検証作業をするとその報酬として、一定確率で新しいコインがもらえるという仕組みであることからよく「マイニング」と呼ばれています。
そして、この取引検証作業でもらえる報酬が「マイニング報酬」と呼ばれるものであり、現在はまだビットコインが掘りつくされていないため新しいコインが貰えますが、2100万枚を掘り終えると取引手数料として私たちが払ったビットコインがマイニング報酬として受け取ることができます。
XRP Ledger PoC(中央集権的承認)
Proof Of Concensus(プルーフ オブ コンセンサス)の略です。
リップル(XRP)が採用しているコンセンサスシステムは、特定のバリデーター(承認者)だけが、合意された取引記録を追加する仕組みです。
バリデーターとは、リップル社が信頼できると判断した組織や人物から選出されます。バリデーターの80%以上が承認に賛成すると、その取引が記録されます。つまり特殊な多数決のようなものです。
マイニングのように無駄な巨額の資金が必要になりませんし、素早く承認を行うことができます。この承認作業を、PoC(Proof of Consensus:合意による証明)といいます。
XRP Ledgerとブロックチェーン比較
リップル(XRP)はXRP Ledgerという技術を使っています。XRP Ledgerとは何かについてや暗号資産(仮想通貨)全般のセキュリティについて解説していきます。
過去に暗号資産(仮想通貨)のサイバー攻撃によって資金を盗まれて話題になったことがあったのでリップル(XRP)のセキュリティはどうなっているのか
ブロックチェーン | XRP Ledger | |
分散台帳 | ○ | ○ |
暗号アルゴリズム | ECDSA(楕円曲線DSA) | ECDSA(楕円曲線DSA) |
承認(セキュリティ) | PoW(Proof Of Work) | PoC(Proof Of Consensus) |
取引所のウォレットによるセキュリティ
コールドウォレット
ビットコイン等の仮想通貨を保管する方法で別名「コールド・ストレージ」とも呼ばれます。セキュリティレベルが最も高い保管方法です。
ビットコイン等の仮想通貨の財布の役割を果たすウォレットをインターネットから完全に切り離された場所に保管することで、不正アクセスによって仮想通貨が盗まれる危険性を大幅に下げることができます。ネットワークにつながれたままの財布は「ホット・ウォレット」と呼びます。
ホットウォレット
仮想通貨をインターネットに接続された状態で保管するタイプのウォレットのことをいいます。「ホットストレージ」とも呼ばれます。
ホットウォレットではインターネット環境があれば、場所や端末を選ぶことなく自分の仮想通貨にアクセスすることができます。手軽にかつ迅速に仮想通貨を移動させることができるため、仮想通貨の取引を行う人にとっては利便性の高い保管方法です。
コールドウォレットよりセキュリティは低いです。
セキュリティの高いリップル取り扱いの取引所・販売所
最近の取引所、販売所は過去の事件からセキュリティを非常に上げており、基本的にどこの取引所や販売所でも安心して取引は可能です。参考までにこちらの3社は安全な取引所なので参考程度にご覧ください。
BITPointはじめての暗号資産(仮想通貨)のリップル(XRP)やビットコイン取引な初心者に優しいらBITPoint(ビットポイント)
GMOコインは取引に合わせて取引所や販売所、FXといった多種多様な取引を選択できます。仮想通貨に興味があり今後どんどん勉強していきたい人は覚えることが多いのでこちらが向いています。
国内唯一の仮想通貨専門雑誌です
最新の暗号資産についての情報を手に入れることができます。唯一の雑誌なので新情報や暗号資産に因んだ情報が手に入ります。