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【DeFi学習 STEP 3】イーサリアムが鍵?DeFiで使われる主要な暗号資産(仮想通貨)入門

2025年8月13日

【DeFi学習 STEP 3】イーサリアムが鍵?DeFiで使われる主要な暗号資産(仮想通貨)入門

概要

DeFi(分散型金融)の世界へ踏み出すための総合的な入門ガイドです。まず、DeFiエコシステムの基盤であるイーサリアムがなぜ「鍵」となるのか、スマートコントラクトの役割と共に解き明かします。その上で、DeFiで活躍する主要な暗号資産を「おすすめ商品」という切り口で徹底解説。

価値の安定を担う「ステーブルコイン(USDT, USDC, DAI)」、取引所の成長を取り込む「DEXトークン(UNI, SUSHI)」、資産を働かせる「レンディングトークン(AAVE, COMP)」、そして未来のトレンドを創る注目銘柄まで。それぞれの仕組みと魅力を図解を交えて紹介し、読者が自信を持ってDeFiの世界で資産運用を始めるための知識を提供します。

目次
DeFi学習20ステップ
DeFi学習20ステップ目次

DeFi(分散型金融)の基本から応用までを20ステップで完全解説!ウォレット作成、DEXでの取引、レンディング、イールドファーミング、リスク管理まで、初心者でも着実に知識を習得し、未来の金融テクノロジーを実践的に学べるロードマップです。

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はじめに

「銀行よ、さようなら。」

こんな過激な言葉と共に、金融の世界に革命を起こそうとしているのがDeFi(分散型金融)です。

もしあなたが、 「銀行に預けてもお金はほとんど増えない…」 「将来のために、何か新しい投資を始めたい」 「テクノロジーが世界をどう変えるのか、その最前線を知りたい」 と感じているなら、DeFiはまさにあなたのためにあるような世界かもしれません。

しかし、DeFiという言葉は知っていても、「何から手をつければいいのか分からない」「専門用語ばかりで難しそう」と感じて一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

その気持ち、非常によく分かります。DeFiは新しい概念であり、その全体像を掴むのは簡単ではありません。しかし、その核心を理解するための「鍵」となる存在があります。それが、今回ご紹介するイーサリアム(Ethereum)です。

この記事は、【DeFi学習 STEP 3】として、DeFiの世界で血液のように流れ、骨格を成している主要な暗号資産(仮想通貨)について、「なぜそれが必要なのか?」という本質から、具体的な「おすすめの暗号資産」まで、徹底的に、そしてどこよりも分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたはDeFiエコシステムの地図を手に入れ、どの暗号資産がどのような役割を果たしているのかを明確に理解し、自信を持ってDeFiの世界へ冒険に出る準備が整っているはずです。

さあ、金融の未来を、その手で掴みに行きましょう。


なぜイーサリアムが「鍵」なのか? DeFi世界のプラットフォーム

DeFiを理解する上で、なぜこれほどまでにイーサリアムが重要視されるのでしょうか。それは、イーサリアムが単なる「暗号資産(ETH)」というだけではないからです。

イーサリアムは、「スマートコントラクト」という画期的な技術を実装した、「分散型アプリケーション(DApps)」を構築するための巨大なプラットフォームなのです。

少し難しい言葉が並びましたね。もっと簡単に例えるなら、こう考えてみてください。

  • イーサリアム「DeFiという巨大なショッピングモール」の土地そのもの
  • DApps(分散型アプリケーション)その土地の上に建てられる「お店(銀行、取引所、保険会社など)」
  • スマートコントラクトお店を自動で運営するための「万能な契約ロボット」
  • イーサリアム(ETH)土地代やお店の利用料(ガス代)を支払うための「基軸通貨」

従来の金融サービスでは、銀行や証券会社といった「中央管理者」が取引を仲介し、高い手数料や多くの時間を必要としていました。しかし、イーサリアムというプラットフォームの上では、「スマートコントラクト」というプログラムが、人間の介在なしに、契約を自動で実行してくれます。これにより、低コストで、誰にも邪魔されず、24時間365日動き続ける金融サービス(DeFi)が実現したのです。

現在、数多く存在するDeFiプロジェクトの9割以上が、このイーサリアムのブロックチェーン上で構築されています。つまり、イーサリアムなくしてDeFiは語れない、まさにDeFi世界のOSとも言える存在なのです。

graph LR
    subgraph "DeFiエコシステム"
        A[イーサリアム / Ethereum]
    end

    subgraph "イーサリアム上で動くDeFiサービス - DApps"
        B[レンディング<br>お金の貸し借り]
        C[DEX<br>分散型取引所]
        D[ステーブルコイン<br>価値の安定したコイン]
        E[保険]
        F[デリバティブ]
        G[その他多数...]
    end

    A --> B
    A --> C
    A --> D
    A --> E
    A --> F
    A --> G

    style A fill:#f9f,stroke:#333,stroke-width:4px

🔹 イーサリアム(ETH)という「商品」の魅力

プラットフォームとしての役割だけでなく、その基軸通貨であるイーサリアム(ETH)自体も、非常に魅力的な投資対象、つまり「商品」です。

  • 圧倒的な需要: DeFiを利用するには、手数料(ガス代)としてETHがほぼ必須です。DeFiが盛り上がれば盛り上がるほど、ETHの需要は自然と高まります。
  • 時価総額No.2の実績: ビットコインに次ぐ時価総額を長年維持しており、その信頼性と知名度は他の追随を許しません。
  • ステーキングによるインカムゲイン: イーサリアムは「Proof of Stake (PoS)」という仕組みを採用しており、ETHを保有してネットワークの維持に貢献する(ステーキングする)ことで、利回りを得ることが可能です。
  • 継続的なアップデート: 「The Merge」をはじめとする大型アップデートを成功させ、今後もスケーラビリティ(処理能力)向上などを目的とした開発が活発に進められています。これにより、ガス代の高騰といった課題も解決に向かうと期待されています。

イーサリアムは、DeFiという未来の金融システムの成長と直接的にリンクする、エコシステム全体の成長を享受できるという点で、他のどの暗号資産にもないユニークな強みを持っています。DeFiを始めるなら、まずはイーサリアムを理解し、保有することからスタートするのが王道と言えるでしょう。


【カタログ①】価値の安定が最大の武器「ステーブルコイン」

DeFiの世界に足を踏み入れたあなたが、まず最初に手に入れるべき「商品」は何でしょうか。それは、イーサリアムと並んで重要となる「ステーブルコイン」です。

暗号資産といえば、価格が激しく変動するイメージがありますよね。1日で10%以上の値動きも珍しくありません。これでは、安心して取引したり、資産を預けたりすることは難しいでしょう。

そこで登場するのがステーブルコインです。その名の通り、価格が「安定(Stable)」するように設計された暗号資産で、その多くが米ドルなどの法定通貨と1:1で価値が連動(ペッグ)するように作られています。

ステーブルコインは、DeFiの世界において「価値の保存」「取引の軸」「利益の確定」という、極めて重要な役割を担っています。価格変動の激しい暗号資産の世界と、安定した法定通貨の世界を繋ぐ「橋」のような存在だと考えてください。

graph LR
    subgraph "暗号資産の世界(価格変動大)"
        A[ビットコイン<br>イーサリアムなど]
    end

    subgraph "法定通貨の世界(価値が安定)"
        C[米ドル]
    end

    B["ステーブルコイン<br>(USDT, USDC, DAI)"]

    A -- "利益確定・リスク回避" --> B
    B -- "DeFiでの運用" --> A
    B -- "価値の裏付け" --- C

    style B fill:#bbf,stroke:#333,stroke-width:2px

ここでは、数あるステーブルコインの中でも特に重要な3つの「商品」をご紹介します。それぞれに特徴があり、あなたのDeFi戦略に合わせて使い分けることが可能です。

👑 USDT (テザー) - 流通量No.1の王様

a Tether (USDT) logoの画像

Licensed by Google

USDTは、世界で最も取引されており、最も歴史のあるステーブルコインです。DeFiだけでなく、多くの海外暗号資産取引所で基軸通貨として採用されています。

  • 訴求ポイント:
    • 圧倒的な流動性: どこでも使える、いつでも他のコインに交換できる、という安心感は絶大です。DeFiの世界で「現金」に最も近い存在と言えるでしょう。
    • 対応チェーンの多さ: イーサリアムはもちろん、TRONやSolanaなど、様々なブロックチェーン上で利用できるため、送金手数料を抑えたい場合などにも便利です。
  • 知っておくべきこと:
    • 過去に、その価値を裏付ける担保資産(米ドルなど)が本当に100%存在するのかという疑惑が持たれたことがあります。現在では定期的に監査報告書を公開していますが、中央集権的な発行主体(Tether社)に依存するリスクはゼロではありません。

こんなあなたにおすすめ: ✅ とにかく多くのDeFiサービスや取引所で使えるコインが欲しい ✅ スピード感のある取引で、流動性を最も重視する


🛡️ USDC (USDコイン) - 透明性と信頼性の優等生

USDCは、米国の金融規制に準拠した企業(Circle社)によって発行されているステーブルコインです。その透明性と信頼性の高さから、近年急速にシェアを拡大しています。

  • 訴求ポイント:
    • 高い透明性と安全性: 準備金は毎月、大手監査法人によって監査され、その報告書が公開されています。裏付け資産は現金および短期米国債で構成されており、非常に安全性が高いと評価されています。
    • DeFiでの高い採用率: その信頼性から、多くの大手DeFiプロトコルで担保資産として重用されています。USDCを預け入れることで、高い利回りを得られるサービスも豊富です。
  • 知っておくべきこと:
    • 発行主体が明確な企業であるため、USDTと同様に中央集権型のリスクを抱えています。また、規制当局の意向によっては、特定のアドレスが凍結される可能性も理論上は存在します。

こんなあなたにおすすめ: ✅ 発行体の信頼性や資産の透明性を重視したい ✅ 長期的にDeFiで資産を運用し、安定した利回りを得たい


🦄 DAI (ダイ) - 真の分散化を目指す革命家

DAIは、上記2つとは一線を画す、非常にユニークなステーブルコインです。特定の企業が発行するのではなく、暗号資産を担保にして、スマートコントラクトによって自動で発行される「分散型ステーブルコイン」です。

  • 訴求ポイント:
    • 非中央集権性: DAIには中央管理者が存在しません。誰かの一存で供給が止められたり、アカウントが凍結されたりするリスクが極めて低い、まさにDeFiの思想を体現したコインです。
    • 透明なシステム: DAIが何によって裏付けられているかは、ブロックチェーン上で誰でも確認することができます。イーサリアムなどの暗号資産を担保にしているため、その健全性は常にオープンです。
  • 知っておくべきこと:
    • 価値の裏付けが暗号資産であるため、担保となっている資産の価格が暴落した際には、DAIの価格安定性が揺らぐリスク(デペッグリスク)があります。
    • 仕組みがやや複雑で、初心者には理解しにくい側面もあります。

こんなあなたにおすすめ: ✅ 中央集権的なリスクを徹底的に排除したい ✅ DeFiの根幹にある「分散化」という思想に共感する ✅ プロジェクトの意思決定に参加できる「ガバナンス」にも興味がある


【カタログ②】DeFiのエンジン「DEXトークン」

ステーブルコインでDeFiの世界の「現金」を手に入れたら、次はいよいよ本格的な資産運用です。その中心となるのがDEX(分散型取引所)です。

DEXは、銀行や証券会社のような仲介者を必要とせず、ユーザー同士がスマートコントラクトを介して直接暗号資産を交換(スワップ)できる場所です。ここでご紹介するのは、単にDEXで使えるコインではありません。そのDEX自体の「株」のような役割を持つ「ガバナンストークン」です。

これらのトークンを保有することで、DEXの運営方針(手数料の変更、新しい機能の追加など)に対して投票する権利が得られるほか、流動性を提供することで報酬を得る(流動性マイニング)など、DEXの成長から直接的な利益を得ることが可能になります。

graph TD
    subgraph "DEXの仕組み(流動性プール)"
        A[ユーザーA<br>ETHを預ける]
        B[ユーザーB<br>USDCを預ける]
        Pool["ETHとUSDCの<br>ペアプール"]
        C[ユーザーC<br>ETHでUSDCを買いたい]
        D[ユーザーD<br>USDCでETHを買いたい]

        A --> Pool
        B --> Pool
        C -- ETHを投入 --> Pool
        Pool -- USDCを払い出し --> C
        D -- USDCを投入 --> Pool
        Pool -- ETHを払い出し --> D

        subgraph "流動性提供者への報酬"
            E[取引手数料]
            F[DEXトークン報酬<br>UNI, SUSHIなど]
        end

        Pool -- 取引発生 --> E
        E --> A & B
        F --> A & B
    end

    style Pool fill:#d4fcd7,stroke:#333,stroke-width:2px

🦄 UNI (ユニスワップ) - DEXの絶対王者、イノベーションの象徴

Uniswapは、世界最大手のDEXであり、その取引量は中央集権型の取引所に匹敵するほどです。DEXの基本的な仕組みであるAMM(自動マーケットメイカー)を普及させた、まさに業界のパイオニアです。

  • 訴求ポイント:
    • 圧倒的なブランド力と取引量: DeFiでトークンを交換するなら、まずはUniswap、というのが常識になるほどの存在感。取引量が多いということは、それだけ手数料収入も多く、ガバナンストークンであるUNIの価値にも繋がります。
    • 継続的な進化: 資本効率を劇的に高めた「v3」、手数料体系を刷新する「v4」など、常に業界の最先端を走り続けており、将来性への期待は非常に高いです。
    • ガバナンスへの参加: UNIを保有することで、この巨大な金融プラットフォームの未来を決定する一員になることができます。

こんなあなたにおすすめ: ✅ 最も信頼と実績のあるDEXに投資したい ✅ 長期的な視点で、DeFi市場全体の成長の恩恵を受けたい ✅ テクノロジーの進化や、プロジェクトの運営に関わることに興味がある


🍣 SUSHI (スシスワップ) - コミュニティ主導の多機能DEX

SushiSwapは、前述のUniswapから派生(フォーク)して生まれたDEXです。当初はUniswapのコピーでしたが、その後は独自の進化を遂げ、コミュニティ主導の運営と多彩な機能で人気を博しています。

  • 訴求ポイント:
    • 魅力的な報酬設計: SushiSwapでは、取引手数料の一部がSUSHIトークンの保有者(ステーキングしているユーザー)に還元される仕組みがあります。つまり、SUSHIを保有しているだけで、取引所の収益の一部を継続的に受け取ることができるのです。
    • 多機能プラットフォーム: 単なるトークン交換だけでなく、レンディング(貸し借り)サービス「Kashi」や、新規プロジェクトの資金調達を支援する「MISO」など、多角的なサービスを展開しています。
    • コミュニティの力: コミュニティからの提案が活発で、ユーザーの声が運営に反映されやすいという特徴があります。

こんなあなたにおすすめ: ✅ トークンを保有することで、直接的な収益分配(インカムゲイン)を得たい ✅ ひとつのプラットフォームで、様々なDeFiサービスを利用したい ✅ プロジェクトの成長を、コミュニティの一員として応援したい


【カタログ③】眠っている資産を働かせる「レンディングトークン」

もしあなたが、ただ暗号資産をウォレットに眠らせておくだけなのはもったいない、と感じているなら、レンディング(貸付)プラットフォームがその答えになります。

レンディングプラットフォームは、暗号資産の「銀行」のようなものです。資産を貸したい人と借りたい人をスマートコントラクトで結びつけ、貸し手は金利収入を、借り手は資産を担保に別の資産を借り入れることができます。

ここで紹介する「レンディングトークン」は、DEXトークンと同様に、そのプラットフォームの運営方針を決めるためのガバナンストークンです。これを保有することで、プラットフォームの成長から利益を得ることが期待できます。

graph TD
    subgraph "レンディングの仕組み"
        Lender[貸し手<br>USDCを預ける] -- "預け入れ(Supply)" --> Protocol[レンディングプロトコル<br>Aave, Compound]
        Protocol -- "金利" --> Lender

        Borrower[借り手<br>ETHを担保に入れる] -- "担保提供(Collateral)" --> Protocol
        Protocol -- "USDCを貸し出し(Borrow)" --> Borrower
        Borrower -- "利息付きで返済" --> Protocol
    end

    subgraph "ガバナンストークン"
        Token[AAVE, COMPなど]
    end

    Protocol -- "手数料収入・成長" --> Token
    Token -- "ガバナンス(運営方針決定)" --> Protocol

    style Protocol fill:#ffc,stroke:#333,stroke-width:2px

👻 AAVE (アーベ) - DeFiレンディングの革新者

Aaveは、DeFiレンディング市場のリーダー的存在であり、預かり資産額で常にトップクラスを誇ります。その最大の特徴は、革新的な機能と高い安全性にあります。

  • 訴求ポイント:
    • フラッシュローン: Aaveを象徴する機能が「フラッシュローン」です。これは、担保なしで巨額の資金を借り入れ、一つのトランザクション(取引)のブロック内で返済までを完了させるという画期的な仕組みです。裁定取引(アービトラージ)などで活用され、DeFiの可能性を大きく広げました。
    • 多様な担保資産とマルチチェーン対応: 非常に多くの種類の暗号資産を貸し借りでき、イーサリアムだけでなくPolygonやAvalancheといった複数のブロックチェーンに対応しているため、ユーザーは最適な環境で運用できます。
    • 安全性への取り組み: プロトコルの安全性を担保するための「セーフティモジュール」という仕組みがあり、AAVEトークンをステーキングすることで、リスクに備えつつ高い利回りを得ることが可能です。

こんなあなたにおすすめ: ✅ DeFiの中でも特に巨大で、信頼性の高いプロジェクトに投資したい ✅ 「フラッシュローン」のような、DeFiならではの革新的な金融技術に魅力を感じる ✅ 資産を安全に運用しつつ、高い利回りも狙いたい


⚖️ COMP (コンパウンド) - レンディングの礎を築いた草分け

Compoundは、現在のDeFiレンディングの基本的な仕組みを作り上げた、草分け的なプロジェクトです。資産を貸し借りするだけで、ガバナンストークンであるCOMPが報酬として分配される「流動性マイニング」の仕組みを世に広め、2020年の「DeFiの夏」と呼ばれる一大ブームの火付け役となりました。

  • 訴求ポイント:
    • シンプルかつ堅牢な設計: その仕組みは非常にシンプルで分かりやすく、長年の運用実績に裏打ちされた堅牢なプロトコルは、多くのユーザーから信頼されています。
    • 金利モデルの透明性: 資産の需要と供給に応じて金利がアルゴリズムで自動的に決定されるため、非常に透明性が高いのが特徴です。
    • DeFiの歴史における重要性: Compoundを理解することは、DeFiの発展の歴史を理解することに繋がります。多くのプロジェクトがCompoundのモデルを参考にしています。

こんなあなたにおすすめ: ✅ シンプルで実績のある、信頼できるレンディングサービスを利用したい ✅ DeFiの歴史や、基本的な仕組みを学びながら投資したい ✅ 「流動性マイニング」の元祖であり、DeFiブームの原動力となったプロジェクトに魅力を感じる


【カタログ④】DeFiの未来を創る、その他の注目株

イーサリアムを基盤に、ステーブルコインで価値を安定させ、DEXとレンディングで資産を運用する。ここまでで、あなたはDeFiの基本的なサイクルを回す準備が整いました。しかし、DeFiの世界は常に進化しています。最後に、これからのDeFiのトレンドを牽引する可能性を秘めた、注目の「商品」を2つご紹介します。

💧 LDO (リド・ダオ) - ステーキングの常識を変える「リキッドステーキング」の巨人

イーサリアムのステーキングは魅力的ですが、一度ステーキングすると資産がロックされ、DeFiで運用できなくなるという課題がありました。この問題を解決したのがLidoです。

LidoにETHを預けると、その証明として「stETH」というトークンが発行されます。ユーザーはETHのステーキング報酬を受け取りながら、このstETHを使って他のDeFiプロトコルでさらに運用(貸し出しや担保提供など)ができるのです。このように、ロックされた資産に流動性(Liquid)を与える仕組みを「リキッドステーキング」と呼びます。

  • 訴求ポイント:
    • 圧倒的な市場シェア: リキッドステーキング市場において、Lidoは独占的なシェアを誇ります。イーサリアムのステーキングが続く限り、その需要は増え続けると予想されます。
    • 資産効率の最大化: ステーキング報酬とDeFiでの運用益の「二重取り」を可能にし、ユーザーの資産効率を劇的に向上させます。
    • ガバナンストークンLDO: LDOはLido DAO(分散型自律組織)のガバナンストークンであり、手数料の設定など、この巨大なプロトコルの運営に関与することができます。

こんなあなたにおすすめ: ✅ イーサリアムのステーキングに興味があるが、資産がロックされるのは避けたい ✅ 資産を最大限効率的に運用し、複合的なリターンを狙いたい ✅ これからのDeFiの重要なトレンドである「リキッドステーキング」の中心銘柄に投資したい


🏛️ MKR (メーカー) - 分散型ステーブルコインDAIを支える「DeFiの中央銀行」

先ほどご紹介した分散型ステーブルコインDAI。このDAIを発行し、その価値を安定させるためのシステム全体を管理しているのがMakerDAOです。そして、そのガバナンストークンがMKRです。

MakerDAOは、DAIを発行する際の担保の種類や比率、手数料(スタビリティ・フィー)などを決定する役割を担っており、まさに「DeFi世界の中央銀行」とも言える存在です。

  • 訴求ポイント:
    • DeFiにおける最重要プロジェクトの一つ: 安定した分散型ステーブルコインであるDAIの存在は、DeFiエコシステムにとって不可欠です。その根幹を支えるMKRの重要性は計り知れません。
    • プロトコル収益からの買い戻し: MakerDAOが得た手数料収入は、市場からMKRを買い戻して消却(バーン)するために使われます。これにより、MKRの1枚あたりの価値が上昇する効果が期待できます(株の自社株買いに似ています)。
    • 強力なガバナンス: MKR保有者は、DeFiの金融政策を決定するという、非常に強力なガバナンスの権利を持ちます。

こんなあなたにおすすめ: ✅ 特定のサービスだけでなく、DeFiエコシステム全体の基盤を支えるプロジェクトに投資したい ✅ ステーブルコインDAIの将来性に賭けたい ✅ 金融政策やシステム設計といった、DeFiの最も核心的な部分に関わりたい


まとめ:あなたのDeFiポートフォリオを構築しよう

ここまで、DeFiの世界で活躍する主要な暗号資産を、それぞれの役割と魅力と共に「カタログ」としてご紹介してきました。

カテゴリー暗号資産一言で言うと…主な役割・魅力
プラットフォームETH (イーサリアム)DeFi世界の土地・OSスマートコントラクト基盤、ガス代、ステーキング
ステーブルコインUSDT (テザー)流通量No.1のデジタルドル圧倒的な流動性、取引の基軸
USDC (USDコイン)透明性抜群の優等生高い信頼性、DeFiでの担保需要
DAI (ダイ)真の分散型デジタルドル非中央集権性、検閲耐性
DEXトークンUNI (ユニスワップ)DEXの絶対王者圧倒的な取引量、技術革新、ガバナンス
SUSHI (スシスワップ)コミュニティ主導の料理人収益分配モデル、多機能性
レンディングトークンAAVE (アーベ)レンディングの革新者フラッシュローン、高い安全性、マルチチェーン
COMP (コンパウンド)レンディングの父シンプルで堅牢、流動性マイニングの元祖
トレンド銘柄LDO (リド・ダオ)ステーキングの解放者リキッドステーキング、資産効率の最大化
MKR (メーカー)DeFiの中央銀行DAIの発行・管理、プロトコル収益の還元

DeFiは、もはや一部の技術マニアだけのものではありません。 それは、既存の金融システムが抱える問題を解決し、よりオープンで、効率的で、誰もがアクセス可能な新しい経済圏を創造しようとする、壮大な社会実験です。

今回ご紹介した暗号資産は、その未来を形作るための重要なパーツです。 まずは、DeFi世界のOSであるイーサリアム(ETH)と、価値の橋渡し役となるステーブルコイン(USDCやDAIなど)を手に入れることから始めてみましょう。そこから、DEXやレンディング、リキッドステーキングへと、あなたの興味と知識に合わせてステップアップしていくのがおすすめです。

もちろん、DeFiの世界にはリスクも存在します。スマートコントラクトのバグ、ハッキング、法規制の不確実性など、常に自己責任での情報収集と慎重な判断が求められます。

しかし、そのリスクの向こう側には、これまでの常識を覆すほどの大きな可能性が広がっています。 この記事が、あなたのDeFiへの旅の、信頼できる羅針盤となれば幸いです。

さあ、ウォレットを用意して、未来の金融へ、第一歩を踏み出しましょう!🚀

目次
DeFi学習20ステップ
DeFi学習20ステップ目次

DeFi(分散型金融)の基本から応用までを20ステップで完全解説!ウォレット作成、DEXでの取引、レンディング、イールドファーミング、リスク管理まで、初心者でも着実に知識を習得し、未来の金融テクノロジーを実践的に学べるロードマップです。

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