概要

NFTの情報収集に不可欠なX(旧Twitter)の活用術を、初心者から中級者向けに体系的に解説したものです。なぜXが重要なのかという基本から、信頼を得るためのアカウント設計術、フォロー必須のキープレイヤー、リスト機能や高度な検索コマンドを駆使した効率的な情報収集テクニックまでを詳述。
さらに、Giveawayの当選確率を上げるコツや、資産を守るための具体的なセキュリティ対策も図解付きで網羅しています。単なる情報の受け手から、チャンスを自ら創り出す情報戦略家へと変わるための一冊です。
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NFTを始める20ステップ
NFTの基本から、仮想通貨の準備、ウォレット作成、マーケットプレイスでの売買、さらにはオリジナル作品の出品方法まで、20のステップで丁寧に解説。初心者がつまずきやすいポイントも網羅し、これ一つでNFTの世界を始められます。
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目次
はじめに
前回のステップ15では、NFTプロジェクトの「心臓部」であるDiscordの活用法をマスターしました。クローズドなコミュニティで深く濃い情報を得るスキルは、まさにNFT戦略の根幹です。しかし、そのコミュニティにたどり着くための「地図」や、新たな大陸(プロジェクト)を発見するための「羅針盤」がなければ、広大なNFTの海で迷子になってしまいます。
その羅針盤の役割を果たすのが、今回徹底解説する「X(旧Twitter)」です。
もしDiscordが「深く潜るための潜水艦」ならば、Xは「広く海を見渡すための監視塔」と言えるでしょう。情報の発生源、拡散の中心地、そして新たなチャンスとの出会いの場。NFTの世界において、Xは単なるSNSではありません。それは、あなたの資産と未来を左右する、最も重要な情報インフラなのです。
「毎日タイムラインを眺めているだけ…」「Giveawayに参加するくらいしか使っていない…」そんな"受け身"の活用法では、情報の波に乗り遅れるだけです。
この記事を読み終えたとき、あなたは単なる情報受信者から、情報の流れを読み解き、チャンスを自ら掴み取りに行く「情報戦略家」へと変貌を遂げているでしょう。
今回は、以下の内容を体系的かつ実践的に解説します。
- なぜXがNFTの「羅針盤」なのか?
- NFT情報収集のための最強アカウント設計術
- 【厳選】フォロー必須!カテゴリ別おすすめアカウント
- 情弱から情強へ!Xを使いこなす高度なテクニック
- チャンスを掴め!Giveawayの基本と当選確率を上げるコツ
- あなたの資産を狙う罠!Xのセキュリティ対策
さあ、情報の海を制するための航海術を、今すぐ手に入れましょう。
第1章: なぜXがNFTの「羅針盤」なのか?
NFTの情報収集において、なぜXがこれほどまでに重要視されるのでしょうか。その理由は、Xが持つ4つの特性、「速報性」「拡散性」「関係性」「俯瞰性」に集約されます。
graph subgraph "X (旧Twitter) がNFTの羅針盤である理由" A["速報性"] -- "情報の第一報" --> E{新規プロジェクトの発表}; A -- "リアルタイム性" --> F{ミント開始の告知}; B["拡散性"] -- "リポストによる爆発的広がり" --> G{トレンドの形成}; B -- "インフルエンサーの影響力" --> H{プロジェクトの認知度向上}; C["関係性"] -- "オープンな交流" --> I{ファウンダーやクリエイターとの繋がり}; C -- "コミュニティ形成" --> J{ホルダー同士のネットワーキング}; D["俯瞰性"] -- "ハッシュタグ検索" --> K{市場全体のムード把握}; D -- "多様な意見" --> L{多角的な視点の獲得}; end
速報性: 全ての物語はここから始まる
新しいNFTプロジェクトの始動、人気プロジェクトからの重大発表、緊急のメンテナンス情報など、情報の第一報は、ほぼ例外なくXで発信されます。 公式サイトの更新やDiscordのアナウンスよりも先に、ティーザー画像やコンセプトがポスト(ツイート)されることも珍しくありません。この「数分」「数時間」の差が、先行者利益を得る上で決定的な違いを生むのです。
拡散性: 一夜にして世界を変える力
Xの「リポスト(旧リツイート)」機能は、情報の伝達に革命をもたらしました。たった一つのポスト(ツイート)が、有力なインフルエンサーの目に留まれば、数時間後には世界中のNFTコレクターが知るところとなります。この爆発的な拡散力こそ、無名のクリエイターやプロジェクトがスターダムにのし上がるための強力なエンジンであり、私たちが次の「金の卵」を見つけるための最大のチャンスの場なのです。
関係性: 憧れの人と繋がる交差点
Discordが比較的クローズドな「コミュニティ内」の交流が中心であるのに対し、Xはオープンな「コミュニティ外」の人物とも繋がれるプラットフォームです。プロジェクトの創設者(ファウンダー)、トップクリエイター、大口のコレクターといった、普段なら接点のないキーパーソンに直接リプライを送ったり、彼らの思考に触れたりすることができます。この「関係性の構築」が、後々有益な情報や特別な機会(AL)に繋がることも少なくありません。
俯瞰性: 市場の風を読む
「#NFT」「#NFTCommunity」「#NFTJapan」といったハッシュタグを追いかけることで、今、NFT市場で何が話題になっているのか、どのようなアートスタイルが流行しているのか、市場参加者のセンチメント(心理)は強気なのか弱気なのかといった、市場全体の「風向き」を読むことができます。個別のプロジェクトを深く掘るDiscordとは対照的に、Xは市場全体を俯瞰し、大局観を養うための最高のツールなのです。
第2章: NFT情報収集のための最強アカウント設計術
NFTの世界でXを本格的に活用するなら、それにふさわしい「顔」が必要です。あなたのアカウントは、単なる情報収集ツールではなく、あなたの信頼性やコミュニティにおける存在価値を示す「デジタル名刺」となります。ここでは、他のユーザーから一目置かれ、有益な関係を築くためのアカウント設計術を伝授します。
graph LR A[信頼されるNFTアカウント] --> B["アイコン(PFP)"]; A --> C["名前 (Name)"]; A --> D["自己紹介 (Bio)"]; A --> E["ヘッダー"]; A --> F["リンク"]; B --> G["✅ 保有NFTを設定<br>コミュニティへの所属意識を示す"]; C --> H["✅ 名前 @ 〇〇NFT<br>専門性と検索性を高める"]; D --> I["✅ 保有NFTや興味分野を明記<br>共通の話題で繋がりやすくする"]; E --> J["✅ 好きなNFTアートや世界観を表現<br>個性をアピール"]; F --> K["✅ Linktree等で情報集約<br>OpenSeaやDiscordへ誘導"];
アイコン (PFP: Profile Picture)
あなたの「顔」です。NFTの世界では、自分が保有するNFTコレクションの画像をPFPに設定するのが一般的です。これは、そのコミュニティの一員であることを示す「会員証」のような役割を果たします。例えば、CNPのNFTをPFPにしている人を見かければ、「あ、この人もCNPホルダーなんだな」と一目で分かり、親近感が湧き、交流のきっかけになります。最初はフリーのNFTなどでも構いません。まずはPFPを設定し、無個性な初期アイコンから卒業しましょう。
名前 (Name)
「あなたの名前 | 〇〇 fan
」や「あなたの名前 @ WAGMI
」のように、NFTに情熱を持っていることが伝わる名前にしましょう。応援しているプロジェクト名を入れるのも効果的です。これにより、同じプロジェクトを応援する仲間と繋がりやすくなります。
自己紹介 (Bio)
ここはあなたの人となりを伝える重要なスペースです。最低限、以下の要素を盛り込みましょう。
- 挨拶と興味分野: 「NFT勉強中です!」「Generative Artが好きです」など。
- 保有コレクション: 「〇〇 Holder」「〇〇 DAO member」など。自分がどのコミュニティに属しているかを示すことで、信頼性が増します。
- ハッシュタグ:
#NFTJapan
などを入れておくと、仲間を見つけやすくなります。
ヘッダー
PFPが「顔写真」なら、ヘッダーは「背景」です。お気に入りのNFTアートや、応援しているプロジェクトのファンアートなどを設定し、あなたの世界観を表現しましょう。細部までこだわっているアカウントは、それだけで「本気度」が伝わります。
リンク
Linktreeやlit.linkといったサービスを使い、あなたの関連リンク(OpenSeaのプロフィールページ、参加しているDiscordサーバー、ブログなど)を一つにまとめ、プロフィールに設定しましょう。これにより、あなたに興味を持った人が、あなたの活動全体を簡単に知ることができます。
これらの設定を丁寧に行うだけで、あなたのアカウントは「ただの傍観者」から「コミュニティの一員」へと昇格し、得られる情報の質も、築ける人脈も劇的に変わるはずです。
第3章: 【厳選】フォロー必須!カテゴリ別おすすめアカウント
Xのタイムラインは、あなたがフォローするアカウントによって創られます。つまり、誰をフォローするかは、あなたのNFTライフの質を決定づける最も重要な要素です。ここでは、「この人たちをフォローしておけば間違いない」と言える、日本のNFTシーンを牽引するキープレイヤーたちをカテゴリ別に厳選してご紹介します。
カテゴリ1: ファウンダー / クリエイター(プロジェクトの思想を知る)
プロジェクトの創設者や中心的なクリエイターは、誰よりもそのプロジェクトに情熱を持っています。彼らのポスト(ツイート)からは、プロジェクトのビジョンや今後の展開、そしてNFTにかける想いといった、最も熱量の高い「一次情報」を得ることができます。
- Ikehaya (イケハヤ) | @Ikehaya
- 日本最大級のNFTコレクション「CryptoNinja Partners (CNP)」のファウンダー。彼の発言は、日本のNFT市場全体のトレンドを左右するほどの影響力を持っています。市場分析、マーケティング戦略、新しい試みなど、彼のポスト(ツイート)を追うだけでNFTビジネスの最前線が学べます。
- しゅうへい | @shupeiman
- 大人気NFT「Live Like A Cat (LLAC)」のファウンダー。「猫のように生きる」というコンセプトを軸にしたコミュニティ運営や、Web2とWeb3を融合させたマーケティング手法は必見です。彼の発信する言葉は、NFTだけでなく、これからの生き方を考える上でも多くの示唆を与えてくれます。
- paji.eth | @paji_a
- 世界レベルの3Dアバタープロジェクト「MetaSamurai」のリードデザイナー。彼のポスト(ツイート)から垣間見える、クリエイティブへのこだわりや制作の裏側は、アートとしてのNFTの魅力を再認識させてくれます。グローバルに挑戦する日本のクリエイターの筆頭です。
カテゴリ2: コレクター / インフルエンサー(市場の羅針盤を得る)
影響力のあるコレクターやインフルエンサーは、市場のトレンドをいち早く察知し、有望なプロジェクトを発掘する能力に長けています。彼らの視点を参考にすることで、自分だけでは見つけられなかったであろう「お宝銘柄」に出会えるかもしれません。
- Kishin.eth | α GATHERING | @kishin_nft
- 国内外のNFTに精通するトップコレクターの一人。彼が発信する情報は「α(アルファ)情報」と呼ばれ、市場がまだ気づいていない価値ある情報を求める多くの人々から絶大な信頼を得ています。彼の分析やプロジェクト評価は、非常にロジカルで示唆に富んでいます。
- おもち | @omochibiglove
- NFT初心者に対して、非常に分かりやすく丁寧な情報発信をされているインフルエンサー。難しい専門用語や最新のトレンドも、彼の解説を読めばスッと頭に入ってきます。数多くのGiveaway企画も開催しており、初心者がNFTに触れるきっかけを提供しています。
カテゴリ3: プロジェクト公式アカウント(正確な一次情報を得る)
当然ですが、興味のあるプロジェクトの公式Xアカウントは必ずフォローし、「通知ON(ベルマークをタップ)」に設定しましょう。ALの応募開始やミントサイトの公開など、一瞬の遅れが命取りになる情報を最速でキャッチできます。
- CryptoNinja Partners (CNP) | @cnp_ninjadao
- Live Like A Cat(LLAC) | @llac_official
- MetaSamurai | @MetaSamuraiNFT
- Aopanda Party | @APP_PANDAO
- KAMIYO | @kamiyo_nft
カテゴリ4: メディア / ツール系アカウント(効率的に情報を網羅する)
個人の発信を追うだけでなく、情報を整理・集約してくれるメディアやツールのアカウントもフォローしておくと、効率的な情報収集が可能です。
- NFT an | @nftan_media
- 日本最大級のNFT情報メディア。国内外の様々なプロジェクトのAL情報やGiveaway情報を網羅的に発信しています。このアカウントをチェックするだけで、多くのチャンスを見つけることができます。
第4章: 情弱から情強へ!Xを使いこなす高度なテクニック
キーパーソンをフォローしたら、次は情報の洪水の中から、あなたにとって本当に価値のある情報だけを効率的に抜き出すための「技術」を身につけましょう。
「リスト機能」でタイムラインを制圧せよ
ただフォローしているだけでは、あなたのタイムラインは重要情報、雑談、ノイズが混ざり合ったカオスな空間になってしまいます。そこで絶大な威力を発揮するのが「リスト機能」です。 特定のユーザーをグループ分けし、そのグループのポスト(ツイート)だけを表示できるこの機能を使いこなし、自分だけの「情報ダッシュボード」を作り上げましょう。
graph TD A["カオスなメインタイムライン"] --> B{リスト機能による情報選別}; B --> C["リスト①: ファウンダー"]; B --> D["リスト②: プロジェクト公式 (通知ON)"]; B --> E["リスト③: AL/Giveaway情報"]; B --> F["リスト④: 海外Blue Chip"]; C --> G["プロジェクトの長期ビジョンを把握"]; D --> H["ミント情報など最重要ニュースを最速でキャッチ"]; E --> I["短期的な利益機会を探索"]; F --> J["グローバル市場のトレンドを把握"]; INF[情報収集の効率と質が飛躍的に向上] G & H & I & J --> INF
作成例:
- 「ファウンダー」リスト: イケハヤ氏、しゅうへい氏など、プロジェクト創設者だけを集約。市場の大きな流れを読むために1日1回はチェック。
- 「プロジェクト公式」リスト: 興味のあるプロジェクトの公式アカウントのみ。AL応募やミント直前は、このリストに張り付きます。
- 「AL情報」リスト: NFT anなど、AL情報を発信するアカウントを集約。
- 「海外情報」リスト: 海外の著名なコレクターやプロジェクトを集め、グローバルなトレンドを把握。
リスト機能を使えば、目的別に情報を切り替えて閲覧できるため、情報収集のスピードと精度が劇的に向上します。
「高度な検索コマンド」でお宝情報を発掘せよ
Xの検索窓は、単語を入れるだけの場所ではありません。特殊なコマンドを組み合わせることで、Google検索のように、ピンポイントで欲しい情報を掘り起こすことができます。
覚えておくべき基本コマンド:
from:ユーザーID
: 特定のユーザーのポストのみを検索 (例:Giveaway from:omochibiglove
)"キーワード"
: そのキーワードを完全に含むポストを検索 (例:"Allowlist 応募"
)OR
: どちらかのキーワードを含むポストを検索 (例:AL OR Giveaway
)min_faves:数字
: 指定した数以上の「いいね」がついたポストを検索 (例:min_faves:1000 #NFTJapan
)filter:follows
: フォローしているアカウントのポストに限定-filter:replies
: リプライを除外
実践的な組み合わせ例:
"AL" OR "WL" OR "Giveaway" filter:follows -filter:replies
- → フォローしているアカウントの、AL・WL・Giveawayに関するポスト(リプライ以外)を検索。最も使える最強コマンドの一つです。
min_faves:500 "CNP" until:2025-08-23 since:2025-08-01
- → 8月1日から8月23日までの間で、「CNP」という単語を含み、500いいね以上ついたポストを検索。過去の盛り上がりを分析するのに役立ちます。
これらのコマンドをブックマークしておき、定期的に実行するだけで、タイムラインを眺めているだけでは見逃してしまうような貴重な情報にアクセスできます。
第5章: チャンスを掴め!Giveawayの基本と当選確率を上げるコツ
Xは、NFTやALが無料で手に入る「Giveaway」の宝庫です。特に初心者にとっては、少ない資金でNFTを手に入れる絶好のチャンスとなります。
基本的な参加方法:
- 主催者(と指定されたアカウント)をフォロー
- 対象のポスト(ツイート)を「いいね」&「リポスト(旧リツイート)」
- (場合によって)コメントや友達をメンション(@〜)
これだけです。しかし、人気プロジェクトのGiveawayは数百〜数千倍の競争率になります。ここで、その他大勢から一歩抜け出し、当選確率を少しでも上げるための「正攻法」のコツを伝授します。
- コツ①: 「引用(旧引用リツイート)」で情熱を語る
- ただのリポストではなく、「引用」機能を使い、なぜそのNFTが欲しいのか、プロジェクトのどこに期待しているのかを自分の言葉で書き添えましょう。主催者は、熱意のあるファンの手に渡ってほしいと願っているものです。定型文ではなく、あなた自身の想いを伝えることが重要です。
- コツ②: 普段からの「関係性構築」
- Giveawayの時だけ現れるアカウントは、主催者から見れば「懸賞ハンター」にしか見えません。普段から主催者のポストに「いいね」をしたり、共感した点などをリプライで送ったりして、ポジティブな交流を心がけましょう。「いつも応援してくれている、あの人に当ててあげたい」と、主催者に顔と名前を覚えてもらうことが、最強の差別化戦略です。
- コツ③: Giveawayの「意図」を汲む
- そのGiveawayがなぜ開催されているのかを考えてみましょう。プロジェクトの認知度向上が目的なら、その魅力を伝えるような引用ポストが喜ばれます。コミュニティの活性化が目的なら、他のファンを巻き込むようなコメントが効果的かもしれません。主催者の意D toを汲んだ行動ができる人は、当選者に選ばれやすくなります。
Giveawayは運の要素も大きいですが、上記のような「徳を積む」行動は、当選確率を上げるだけでなく、あなたのアカウントの信頼性を高め、良質なフォロワーを増やすことにも繋がります。
第6章: あなたの資産を狙う罠!Xのセキュリティ対策
チャンスが多い場所には、必ずそれを悪用しようとする詐欺師も集まります。Xは、残念ながらNFT関連の詐欺が横行する場所でもあります。しかし、手口はパターン化されているため、知識があれば防ぐことは難しくありません。あなたのデジタル資産を守るための鉄壁の防御術を身につけましょう。
罠①: リプライ欄の「偽ミントサイト」
最も被害が多い手口です。人気プロジェクトがミント日などをポスト(ツイート)すると、そのリプライ欄(返信欄)に、公式とそっくりなアイコンと名前の詐欺アカウントが「サプライズミントが始まりました!」「AL保有者はこちらから急いで!」といった偽情報を、詐欺サイトへのリンク付きで投稿します。
sequenceDiagram participant Project as プロジェクト公式 participant Scammer as 詐欺師 participant User as あなた Project->>User: 「ミントは明日20時からです!」とポスト Scammer-->>Project: 公式そっくりのアカウントでリプライ Note over Scammer: 「サプライズ!<br>AL保有者向けミントが始まりました!<br>急いでください! [詐欺リンク]」 User-->>Scammer: 焦ってリンクをクリック (絶対にダメ!) Note over User: ウォレットを接続し、資産が全て盗まれる User-->>Project: 公式情報を信じ、リプライは全て無視 (これが正解!)
対策:
- リプライ欄のリンクは絶対に踏まない。
- ミントサイトへは、必ず公式アカウントのプロフィール欄にあるリンクか、公式Discordの
#official-links
チャンネルからアクセスする。 - 「急いで」「限定」「サプライズ」といった言葉は詐欺師の常套句です。常に冷静に行動しましょう。
罠②: 巧妙な「偽アカウント」
詐欺師は、ユーザー名(@以下のID)や名前を公式と酷似させてユーザーを騙そうとします。
@cnp_ninjadao
(公式) vs@cnp_nlnjadao
(詐欺 -i
がl
になっている)@shupeiman
(公式) vs@shupeimann
(詐欺 -n
が一つ多い)
対策:
- フォローする際は、必ずフォロワー数や過去のポスト内容を確認する。
- 公式マーク(青色/金色のチェックマーク)も一つの判断基準ですが、これも偽装される可能性があるため過信は禁物です。
- 少しでも怪しいと思ったら、複数の情報源(Discord、公式サイトなど)で本物のアカウントかどうかを確認しましょう。
罠③: DMを使った「当選詐欺」
「おめでとうございます!Giveawayに当選しました!こちらのサイトでウォレットを接続してNFTを受け取ってください」というDMが届くことがあります。これも、あなたのウォレットから資産を抜き取るための詐欺サイトへ誘導する手口です。
対策:
- Xのプライバシー設定で、DMを受け取る相手を「フォローしているアカウントのみ」などに制限する。
- 見知らぬアカウントからのDMに記載されたリンクは、絶対にクリックしない。
- 当選の連絡は、通常、Giveawayの元ポストのリプライ欄や引用ポストで、公開された形で行われます。こっそりDMで送られてくることは、まずありません。
「リンクを踏む前に、まず疑う」——この習慣が、あなたを詐欺被害から守ります。
まとめ: 羅針盤を手に、情報の海を乗りこなせ
今回のステップでは、NFT世界の「羅針盤」であるXの戦略的活用術を学びました。
もはやXは、ただの暇つぶしのツールではありません。それは、あなたの知的好奇心を満たし、人脈を広げ、そして資産を形成するための強力な武器です。
今日学んだことを、ぜひ一つでも実践してみてください。
- プロフィールを見直し、あなたの「顔」を整える。
- リスト機能を使って、自分だけの情報収集基地を構築する。
- Giveawayに、情熱を込めた引用ポストで参加してみる。
小さな一歩が、あなたのタイムラインの質を劇的に変え、これまで見えなかった景色を見せてくれるはずです。
セキュリティ対策を万全にし、情報の波を恐れるのではなく、乗りこなすサーファーのように、NFTの世界を楽しみましょう。あなたのXアカウントが、未来のお宝へと続く航路を照らし出す羅針盤となることを願っています。
次のステップでは、いよいよ実際にNFTを手に入れる「ミント」について、その具体的な手順と注意点を解説していきます。お楽しみに!
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NFTを始める20ステップ
NFTの基本から、仮想通貨の準備、ウォレット作成、マーケットプレイスでの売買、さらにはオリジナル作品の出品方法まで、20のステップで丁寧に解説。初心者がつまずきやすいポイントも網羅し、これ一つでNFTの世界を始められます。
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