概要

NFT購入に不可欠な暗号資産取引所の選び方から口座開設までを、初心者向けに分かりやすく解説します。取引所選びで重視すべき「アプリの使いやすさ」「安全性」「送金手数料」の3つのポイントを挙げ、結論として「コインチェック」と「GMOコイン」の2社を推奨。それぞれの長所を比較し、あなたに最適な選択をサポートします。
さらに、スマホのカメラで完結する「かんたん本人確認」を利用した、最短5分で終わる口座開設の具体的な3ステップを丁寧に紹介。NFTの世界への扉を開ける、最も確実な一歩です。
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NFTを始める20ステップ
NFTの基本から、仮想通貨の準備、ウォレット作成、マーケットプレイスでの売買、さらにはオリジナル作品の出品方法まで、20のステップで丁寧に解説。初心者がつまずきやすいポイントも網羅し、これ一つでNFTの世界を始められます。
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目次
はじめに
ステップ4までで、あなたはNFTの世界を探求するための「羅針盤(目標)」を手に入れました。目的地は定まり、冒険への期待は最高潮に達していることでしょう。
さあ、いよいよ実践編です。航海の準備は最終段階。船を動かすための燃料、すなわち**「暗号資産(仮想通貨)」を手に入れる時が来ました。NFTの売買は、主に「イーサリアム(ETH)」という暗号資産で行われます。このイーサリアムを購入するために、私たちは「暗号資産取引所」**という場所に、自分専用の口座を開設する必要があります。
「取引所って、なんだか難しそう…」 「たくさん種類があって、どこを選べばいいか分からない」 「口座開設って、手続きが面倒なんじゃないの?」
ご安心ください。かつては専門知識が必要だった暗号資産取引所の口座開設も、今では驚くほど進化しています。まるでネット銀行の口座を作るかのように、スマートフォン一つあれば、誰でも5分で、安全に手続きを完了させることが可能です。
このステップでは、数ある取引所の中から、NFT初心者が最初に選ぶべき取引所の「3つのポイント」と、具体的な口座開設の手順を、どこよりも分かりやすく、丁寧にご案内します。ここを乗り越えれば、あなたはもうNFTの世界の入り口のドアに手をかけているも同然です!
◆ なぜ取引所が必要なの? NFT購入までの道のり
まず、なぜ取引所の口座が必要なのか、NFTを手に入れるまでの全体像を把握しておきましょう。プロセスは大きく分けて3ステップです。
graph TD A[STEP 1: 暗号資産取引所で口座開設] -- 日本円を入金 --> B(イーサリアム(ETH)を購入); B -- ETHを送金 --> C[STEP 2: ウォレットを作成]; C -- ウォレットを接続 --> D[STEP 3: NFTマーケットプレイスで購入]; subgraph "”取引所の役割”" A B end subgraph "”次のステップ”" C end subgraph "”最終目的”" D end
このように、取引所は**「日本円をNFTの世界の基軸通貨であるイーサリアムに両替する場所」**と考えると非常に分かりやすいです。海外旅行に行く前に、空港で日本円を米ドルに両替しますよね。それと全く同じ役割を果たします。
◆ 初心者が取引所を選ぶための「たった3つのポイント」
日本国内だけでも、金融庁に認可された暗号資産取引所は数十社存在します。それぞれに特徴がありますが、NFT初心者が最初に口座開設する取引所を選ぶ上で、重視すべきポイントは驚くほどシンプルです。
ポイント1:スマホアプリの使いやすさ(直感性)
最初にして、最も重要なポイントです。特に最初のうちは、PCを立ち上げるよりも、スマホでサッと価格をチェックしたり、入金したりする機会が多くなります。
- ✅ アプリの画面は、一目見て分かりやすいか?
- ✅ 「買う」「売る」のボタンは、押し間違えようがないか?
- ✅ 専門用語が少なく、初心者向けのガイドは充実しているか?
複雑なチャート分析機能や、上級者向けのデリバティブ取引などは、最初の段階では一切不要です。とにかく**「迷わないこと」「ストレスなく操作できること」**を最優先で考えましょう。使いにくいアプリは、それだけで挫折の原因になります。
ポイント2:セキュリティと信頼性(安全性)
言うまでもなく、あなたの大切な資産を預ける場所です。セキュリティ対策が万全で、信頼できる企業が運営しているかどうかは、絶対に妥協してはいけないポイントです。
- ✅ 金融庁に認可された暗号資産交換業者であること(必須条件)
- ✅ 二段階認証など、基本的なセキュリティ機能が充実しているか?
- ✅ 顧客の資産を、会社の資産とは別に管理しているか(分別管理)?
- ✅ ハッキング被害などの際に、補償制度はあるか?
- ✅ 大手企業が親会社であったり、長年の運営実績があったりするか?
幸い、日本国内の主要な取引所は、世界的に見ても非常に高いレベルのセキュリティを誇っています。この点は、海外の取引所に比べて大きな安心材料と言えるでしょう。
ポイント3:イーサリアム(ETH)の送金手数料(経済性)
これは少し中級者向けの視点ですが、NFTを本格的に楽しむ上では非常に重要になります。取引所で購入したイーサリアムは、最終的に自分のウォレット(MetaMaskなど)に送金して、初めてNFTの購入に使うことができます。この送金時に、取引所によっては手数料が発生します。
この手数料が、意外と馬鹿になりません。1回の送金で0.005 ETH(現在のレートで約1,500円〜2,000円)程度かかる取引所もあれば、無料のところもあります。
最初は少額の取引なので気にならないかもしれませんが、将来的に何度もウォレットに送金することを考えると、この手数料はボディブローのように効いてきます。可能であれば、最初から**「送金手数料が無料」**の取引所を選んでおくと、後々のコストを大きく節約できます。
◆【結論】2025年、NFT初心者が選ぶべき取引所はこの2択!
上記の3つのポイントを総合的に判断した結果、NFTを始める初心者が2025年に最初に開設すべき取引所は、以下の2つに絞られます。結論から言うと、このどちらか、あるいは両方の口座を持っておけば、まず間違いありません。
👑 本命:Coincheck (コインチェック)
「スマホアプリの使いやすさは、もはや芸術の域」
- 訴求ポイント:
- ✅ 圧倒的に分かりやすいアプリ: これまで数々の取引所アプリが登場しましたが、コインチェックのアプリの直感性は群を抜いています。「誰が、どう触っても、絶対に迷わない」という強い意志を感じるほど、シンプルに設計されています。初めて暗号資産を買う、という体験が、楽しくなるほどの完成度です。
- ✅ 盤石のセキュリティと信頼性: 2018年に一度ハッキング被害を経験しましたが、その教訓から国内最高水準のセキュリティ体制を構築。現在は、東証プライム上場企業である「マネックスグループ」の傘下に入っており、企業の信頼性も盤石です。
- ✅ NFTマーケットプレイスも運営: コインチェックは自社で「Coincheck NFT」というマーケットプレイスも運営しています。将来的には、コインチェックの口座から直接、日本円でNFTが買えるようになるなど、シームレスな連携が期待されます。
- 注意点:
- イーサリアムの送金手数料が有料(0.005 ETH)です。この点だけが唯一の弱点ですが、それを補って余りあるほどの「使いやすさ」というメリットがあります。
- こんな人におすすめ:
- とにかく難しいことは嫌い!一番簡単な方法で始めたい、超初心者の方。
- まずは少額から、お試しでイーサリアムを買ってみたい方。
🚀 対抗:GMOコイン
「手数料の安さは正義!コストを徹底的に抑えたい堅実派のあなたへ」
- 訴求ポイント:
- ✅ 各種手数料がことごとく無料: 最大の魅力は、その手数料の安さです。日本円の即時入金手数料、暗号資産の預入・送付手数料、これらがすべて無料です。NFT取引で必須となるウォレットへの送金コストがかからないのは、長期的に見て絶大なアドバンテージになります。
- ✅ 大手IT企業グループの安心感: インターネットインフラ事業で絶大な実績を誇る「GMOインターネットグループ」が運営しています。金融サービスの運営ノウハウと、長年培われたセキュリティ技術には定評があります。
- ✅ オリコン顧客満足度No.1の実績: 実際の利用者からの評価が非常に高く、「2024年 オリコン顧客満足度調査 暗号資産取引所 現物取引」では2年連続の総合1位を獲得しています。
- 注意点:
- スマホアプリは高機能ですが、コインチェックに比べると若干、専門用語が多く、画面の情報量も多めです。とはいえ、慣れれば全く問題ないレベルです。
- こんな人におすすめ:
- 最初から本格的にNFTを楽しみたいと考えており、将来的なコストを少しでも抑えたい方。
- ある程度、投資やネットサービスの操作に慣れている方。
結論としての戦略
- 「とにかく簡単さ第一!」 → コインチェック
- 「コストを抑えて本格的に!」 → GMOコイン
- 「迷ったらどうする?」 → 両方開設してしまうのが最強の選択肢!
口座開設は無料で、維持費もかかりません。両方持っておき、最初は使いやすいコインチェックで「暗号資産を買う」という体験に慣れ、NFT取引に本格的にハマってきたら、送金手数料が無料のGMOコインをメインに使う、というハイブリッドな使い方が最も賢い選択と言えるでしょう。
◆ 5分で完了!スマホで撮るだけ、口座開設かんたん3ステップ
それでは、実際に口座開設の手順を見ていきましょう。ここでは、利用者が多く、流れが分かりやすいコインチェックを例に解説しますが、GMOコインも基本的な流れは全く同じです。
準備するものはたった2つだけです。
- スマートフォン
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
ステップ1:アカウント登録(メールアドレスとパスワードの設定)
- 公式サイトにアクセスし、「口座開設(無料)はこちら」をタップ。
- メールアドレスと、ログイン時に使用するパスワードを入力し、「登録する」をタップ。
- 登録したメールアドレスに確認メールが届くので、本文中のURLをタップ。
これで、アカウントの仮登録は完了です。所要時間はわずか1分です。
ステップ2:基本情報の入力と本人確認
ここがメインのプロセスですが、驚くほど簡単です。
- アプリをダウンロードし、先ほど登録したメールアドレスとパスワードでログイン。
- 画面の指示に従い、氏名、住所、生年月日などの基本情報を入力します。
- 「かんたん本人確認」を選択します。 これが、スマホだけで完結させるための最速の方法です。
- 使用する本人確認書類を選択します(例:運転免許証)。
- スマホのカメラが起動するので、画面の指示に従って、以下の3つの撮影を行います。
- 本人確認書類の「オモテ面」
- 本人確認書類の「厚み」と「ウラ面」
- あなた自身の「顔写真」と「首振り動画」
この「首振り動画」によって、AIが「写真ではなく、本物の人間である」ことを瞬時に判定するため、従来のような書類の郵送手続きが一切不要になりました。
ステップ3:審査完了を待つ
全ての情報の入力と撮影が終わったら、あとは取引所の審査を待つだけです。 「かんたん本人確認」を利用した場合、最短で当日中、早ければ10分程度で審査完了のメールが届きます。
メールが届けば、口座開設はすべて完了です! 本当にお疲れ様でした。これであなたは、いつでも日本円を入金し、イーサリアムを購入できる状態になりました。
口座開設の流れ(イメージ)
flowchart TD subgraph "”STEP 1: アカウント登録 (1分)”" A[公式サイトへアクセス] --> B{メールアドレス<br>パスワード入力}; B --> C[確認メールのURLをクリック]; end subgraph "”STEP 2: 本人確認 (3分)”" D[アプリにログイン] --> E[基本情報を入力]; E --> F["かんたん本人確認"を選択]; F --> G[本人確認書類と<br>顔写真をスマホで撮影]; end subgraph "”STEP 3: 審査・完了 (最短10分)”" H[審査待ち] --> I{審査完了メールが届く}; I --> J[口座開設完了!]; end
◆ まとめ:億劫な作業は、勢いで終わらせるのが吉
ステップ5、お疲れ様でした! NFTの旅における、最初の、そして多くの人が最も「面倒くさい」と感じるハードルを、あなたは見事にクリアしました。
しかし、実際にやってみてどうだったでしょうか? 「思ったより、ずっと簡単だった」と感じた方がほとんどではないでしょうか。
口座開設のような少し面倒な手続きは、後回しにすればするほど、どんどん始めるのが億劫になってしまうものです。NFTへの熱意が高まっている「今」、この勢いのまま一気に終わらせてしまったあなたは、非常に賢明です。
暗号資産取引所の口座という、いわば「NFTの世界への玄関」の鍵を、あなたはもう手にしています。 次のステップでは、いよいよその玄関を開け、中に入っていくための準備、デジタル資産を安全に保管するお財布「ウォレット」の作成方法について解説します。
冒険は、もう目の前です!
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NFTを始める20ステップ
NFTの基本から、仮想通貨の準備、ウォレット作成、マーケットプレイスでの売買、さらにはオリジナル作品の出品方法まで、20のステップで丁寧に解説。初心者がつまずきやすいポイントも網羅し、これ一つでNFTの世界を始められます。
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