概要

Solidity学習【実践編】の第一弾として、完全な投票システムをゼロから構築します。要件定義から始め、structとmappingでデータ構造を設計。Ownableを継承し、modifierで管理者機能を、requireで安全な投票ロジックを実装します。
eventで重要なアクションを記録するところまで、DApp開発の一連の流れを体験できる集大成的なレポートです。
-
-
Solidity学習講座:最終版 目次(全20話)
基礎編 第1話:未来のインターネットへようこそ!Solidityとスマートコントラクトの全体像 第2話:準備は1分!ブラウザだけで開発できる「Remix IDE」の基本操作 第3話:記念すべき初コント ...
続きを見る
はじめに
おめでとうございます!あなたは、Solidityの基本的な概念を学ぶ15話の長い旅路を終え、ついに実践の舞台へとたどり着きました。これまでのレッスンで、あなたはスマートコントラクトを構成する無数の「部品」を手に入れました。
struct
とmapping
による、柔軟なデータ構造function
とmodifier
による、機能の実装とアクセス制御event
による、外部世界への情報伝達if
文やrequire
による、堅牢なロジック制御Ownable
の「継承」による、効率的なコードの再利用
しかし、これらの部品は、それ単体ではただのコードの断片です。本当の力は、これらを有機的に組み合わせ、一つの目的を持ったアプリケーションとして組み立てることで初めて発揮されます。
今回から始まる【実践編】では、まさにその「組み立て」のプロセスを体験していただきます。最初のプロジェクトは、ブロックチェーンの特性である透明性と耐改ざん性を活かすのに最適な**「オリジナルの投票システム」**です。
このレッスンを終える頃、あなたは単なる部品の知識を持つだけでなく、要件を定義し、データ構造を設計し、そして実際に機能するDAppを構築できる、本物の開発者としての一歩を踏み出しているはずです。