概要

Facebookが主導して暗号資産(仮想通貨)を出すと言われているDiem(Libra)についての記事です。
2021年1月にリリースが噂されているので実態を検証していきます。
暗号資産(仮想通貨) Diemとは
Facebookが主導で進めた暗号資産(仮想通貨)です。国際的な決済システムのための通貨です。
当初はLibraという名称でプロジェクトを進めてきました。ドルやユーロ、日本円といった法定通貨を超える通貨になると言われていたとてつもなく大きなプロジェクトでした。そのため各国から規制がかかり、一旦延期していたプロジェクトです。
延期していたプロジェクトが2021年1月にリリースされる可能性が出てきました。
LibraからDiemへ
LibraからDiemへ名称変更の背景
2020年12月1日にプロジェクトをLibraからDiemに変更しました。それと同時に協会の名称もLibra AsosiationからDiem Asosiationに変更したというニュースがありました。
Diem Associationの場所
Diem Associationは、スイスのジュネーブに本部を置く独立した会員組織です。
Diemの機能
決済システム
- Diemは暗号資産技術のブロックチェーンを利用した国際的な決済システム
- 決済システムの技術的バックボーンとしての安全でスケーラブルで信頼性の高いブロックチェーン
- 現金または現金同等物と短期の政府証券で構成される資産のLibraReserveによって裏付けられたDiemコイン
- 独立したDiemAssociationとその子会社であるDiemNetworksによるガバナンス。決済システムの開発と運用を担当しています
Diemの新旧パートナー
過去のLibraの共同パートナー
2019年6月ごろに発表された暗号資産Libraのパートナーです。上記のメンバー以外にもPaypalも参加予定でした。特にVisaやMasterとeBayは誰もが知っている巨大企業です。
当初は法定通貨の根幹を揺るがすぐらいの便利な通貨になりそうだったので各国の規制によってLibraのICOは一旦延期となりました。
それによってパートナーはある程度手を引いたり保留したりとすることになり、現在のパートナーに至ります。
現在のDiemの共同パートナー
参加しているパートナーでVisaやMaster、Paypal、eBayといった世界に影響を与える企業がいなくなりました。各国の金融機関を揺るがす大プロジェクトだったため規制がかかり自由度が下がってしまったことが原因のひとつです。ただし、Diemプロジェクとは先を見ているのでまだまだ目が離せないです。
パートナーにFacebookの名前が小さくなりNoviという独立した決済会社として参加することになりました。
Diemウォレット Noviとは
NoviはDiem専用のデジタルウォレットです。2020年5月までCalibra(カリブラ)という名称で言われていましたが2020年5月以降はNovi(ノビ)に改名しました。
Noviは送金や受領、引き出しを手数料が発生せずに取引ができるシステムです。それ以外にも飲み会のお金の送金や家族の仕送りを手数料なく送金できるようになります。
セキュリティは政府が発行するIDによって認証され、詐欺防止機能が組み込まれます。
手数料は0円ではなく大幅に安くなることになります。まだどこにどのようにかかるかまではわかっていませんが大幅な手数料削減になります。
まずは、米ドルからサービスを開始する予定です。
世界中の期待感と値動きについて
各国の規制やIMFの懸念から当初の予定だった国際的な決済システムとしての期待ほど大きなものにはなりません。ですが、世の中のテクノロジーは進み続けますので時代と共に規制は緩和されていくと思います。
そうなると、Diemの価格も上がっていくのではないでしょうか。
Diemを開発者する人へ
オープンソースにすることで新しい仕組みを不特定多数の誰かが作っていくことになります。それを承認し実装をしていく形になるのでエンジニアの方はDiemを構築していくことが可能です。
テスト環境のでもウォレットも用意されているので構築する必要なく動きの確認ができます。
全て英語です。開発者なら英語でドキュメントを読むことに慣れていると思うのでこちらをどうぞ
Diemプロジェクトオープンソースのドキュメント
DiemのSDKオープンソースの場所
まとめ
Diemの仕組みはめちゃくちゃ面白いです。VisaやMaster、Paypalがパートナーとして戻ってきたら大きく動き始めると期待されます。
まだ、2021年1月に開始とありますが噂段階です。そのためどこの取引所で取引できるかもだれもしりません。
予想としてはコインチェックかbitbank
、BITPoint
、GMOコイン
、bitFlyerのどれかは取り扱いを始めると思います。(あくまで個人の感想です)