FlareネットワークのテストネットであるCoston上のトランザクション(取引)詳細画面解説

FlareネットワークのテストネットであるCoston上のトランザクション(取引)詳細画面解説

概要

Flareネットワークのテストネット「Coston」のトランザクション(取引)詳細画面の見方を解説する記事です。

Flare/Songbirdのメインネットとテストネットにある4種類のエクスプローラーを紹介した上で、Costonの取引画面を例に、取引ID、ステータス、手数料(ガス代)など各項目の意味を説明。ブロックチェーンの記録を自分で確認する方法を初心者にも分かりやすくガイドしています。

Ledger NanoLedger Nano

FLRのトランザクション(送金受金等の処理)

4種類のネットワーク

Flareネットワークには、取引やブロックチェーンの状態を確認できる4種類のエクスプローラーがあります。

本番用のメインネットとして「Flare explorer」と「Songbird explorer」が存在します。一方、開発やテスト目的で使われるテストネットとして、Flareには「Coston2 explorer」、Songbirdには「Coston explorer」が用意されており、それぞれのネットワークに対応しています。

エクスプローラー概要URL
Flare explorerFlare メインネットhttps://flare-explorer.flare.network/
Songbird explorerSongbird メインネットhttps://songbird-explorer.flare.network/
Coston explorerSongbird テストネットhttps://coston-explorer.flare.network/
Coston2 explorerFlare テストネットhttps://coston2-explorer.flare.network/

今回の解説箇所

coston FlareテストネットのBlockchainのTransaction詳細ページの中身を解説します

FlareのテストネットCostonの取引詳細画面の見方を初心者向けに解説します。取引IDや手数料(ガス代)、スマートコントラクトとのやり取りなど、各項目の意味を理解して、ブロックチェーンの記録を自分で追えるようになろう!

概要

上のTransaction detailsの画像は、FlareのテストネットCostonで行われた取引の詳細記録です。

あるウォレットが「FdcHub」というスマートコントラクトを呼び出し、「Attestation(他のブロックチェーンの状態証明)」をリクエストする処理が成功したことを示しています。

これはテスト用の取引で実際の金銭的価値はなく、処理手数料として少額のCFLRが支払われました。取引ID、記録されたブロック番号、タイムスタンプ、ガス代などの技術的な情報が確認できます。

それでは詳細を解説していきます。

取引の概要

  • This is a testnet transaction only: 「これはテストネットのトランザクションのみです」という意味です。Costonは開発やテスト目的で使われるネットワークであり、ここでの取引に実際の金銭的価値はありません。
  • Transaction Hash: 0x53f1...fdb7f2 という長い文字列は、この取引に与えられた固有のIDです。このハッシュを使うことで、誰でもこの取引情報をブロックエクスプローラーで検索・確認できます。
  • Status and method:
    • Success: この取引が成功したことを示します。
    • requestAttestation: 実行された処理の種類です。これはFlareの主要な機能の一つである、他のブロックチェーンの状態を証明(Attestation)するリクエストが行われたことを意味します。
  • Block:
    • 39300249: この取引が記録されたブロックの番号です。ブロックチェーンは、取引をまとめたブロックが鎖のようにつながったものです。
    • 7 Block confirmations: この取引が含まれたブロックの後に、7つの新しいブロックが生成されたことを意味します。数が増えるほど、その取引が覆される(変更される)可能性が低くなり、信頼性が高まります。
  • Timestamp: Jul 05 2025 10:40:52 AM (+09:00 UTC) は、この取引がブロックに取り込まれた日時(協定世界時+9時間なので日本時間)です。Confirmed within <= 1.111 secs は、1.111秒以内に取引が承認されたことを示しています。

取引の詳細

  • From: 0x9f43...4395f73A は、この取引を開始した(送金元の)ウォレットアドレスです。
  • Interacted with contract: この取引が、特定のアドレスを持つスマートコントラクトとやり取りしたことを示します。
    • FdcHub: やり取りしたスマートコントラクトの名前です。
  • Value: この取引で送金されたCFLR(Coston Flare)の量です。0.00000000000001 CFLR と非常に少ない額なので、これはデータのやり取りが主目的だったことがわかります。
  • Transaction fee: この取引を処理するために支払われた手数料です。0.0020826 CFLR が手数料として支払われました。ブロックチェーンの取引には手数料(ガス代)が必要です。
  • Gas price: 取引手数料の単価です。0.000000025 CFLR (25 Gwei) と表示されています。Gweiは、イーサリアムなどで使われる通貨の小さな単位で、ここではCFLRの単位として使われています。
  • Gas usage & limit by txn:
    • 83,304 | 83,304: この取引で消費されたガス(計算コスト)の量と、設定された上限です。100%使い切っていることがわかります。
  • Gas fees (Gwei):
    • Base: 25: 取引の基本手数料単価です。

要約すると、この画面は**「あるウォレットアドレスが、FdcHubというスマートコントラクトに対して『Attestationのリクエスト』という処理を成功させ、その際に少量の手数料を支払った」**という取引の記録です。

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